僕が「こころ、生、死」にどうして興味を持ったのか?
思い出しながら書いておこうと思った次第。
僕の両親は地方の出身だ。
結婚して東京に住んだとはいえ、実家がある村で冠婚葬祭があれば、幼い僕も連れて戻るような、そんな環境だった。
親戚の結婚、村の夏祭り、新築祝い(投げ餅なんて、ご存知の方、いますか?)・・・・
僕も、父母の実家の村で、色々見せてもらったはずだが、ほとんど記憶に無い。
そういった中でも、葬式での出来事は、色々と、かなり鮮明に覚えている。
(少なくとも結婚式や夏祭りよりは)
ちょっと前まで、おこづかいくれたり、可愛がってくれてた人(親戚のおじちゃん、おばちゃん)がある日行ってみたら、何にも言わずに白い布被って静かに横たわっている。
まるで白粉塗りたくったマネキンのようになって。
あくる日に木の箱に入れられて、土に埋められて。
(今は火葬との事ですが、当時の、父の実家がある村、母の実家がある村は土葬でした)
その瞬間、おじちゃん、おばちゃんの家族は半狂乱になって泣き崩れて。
あれ・・・?なんで僕のお父さんとお母さんも泣いてるの・・・・?
そんな光景が子供心に「いったい何だこれは?」と衝撃的だった。
恐怖と興味が入り混じったような不思議な感覚だった。
「こころ、生、死」の入り口に僕はこうして入っていったのだ。
by まんぼー