どんな
調査内容かは詳しくわからないが、「勉強役立つ」という言葉にふたつのニュアンスがあると思う。
ひとつは「勉強がそのまま役に立つ」
もうひとつは「勉強したという経験が役に立つ」
この頃の社会は、即戦力ばかりを集めようと必死になっているような気がする。
つまり、せっかくの縁で同じ仕事に就く人を「じっくり育てよう」という気概が無いなぁ、と。
人には色んなタイプがいるのに、みんながみんな「即戦力」になれるわけがない。
何度も失敗しながら、それでもじっくりやって、ようやく芽が出るタイプだって、当然いる。
だが、社会が「即戦力」を尊重するあまりに、じっくりタイプは「使えない」と判断されている
ような気がするのだ。
この「勉強役立つ」調査結果に、そんな社会の縮図は見て取れないだろうか。
「競争する者としない者が分化している云々」というコメントがそれを物語る。
飲み込みが良く、勉強できる子(勉強がそのまま役に立つ子)はますます頑張る。
飲み込みがあまり良くなく、伝えられた事を理解するのに時間がかかる子は、「即戦力」体制に嫌気を感じて、「どうせ勉強出来ないよ」とあきらめる。しかも驚くほど早い段階で。
こういう子達に「経験する事の大切さ」を社会は教えているだろうか?
「即戦力」だけが勝者では無い事を教えているだろうか?
ごくありふれた調査なのかもしれないが、なんとなく気になったので・・・
by まんぼー