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こころばの「無声の声」

サンディーデニー

フェアポートコンベンション最盛期のリードボーカリスト。
レッドツェッペリン4作目の「限りなき戦い」やTHE WHOの「TOMMY」に参加。
ブリティッシュフォーク界の女王、サンディーデニー。

他界(1978年)してからかなり経っているので、未発表曲や未発表バージョンを含めたベスト盤が色々出回っている。それはそれで充分楽しめるし、発表する価値もあると思うのだが、彼女が生前発表したオリジナルアルバムからおススメを。

SANDY DENNY/THE NORTH STAR GRASSMAN AND THE RAVENS
(サンディーデニー/海とわたしのねじれたキャンドル)
彼女のファーストソロアルバム。少し物憂げでかすれ気味のボイスがトラッドフォーク風味たっぷりの伴奏と絶妙にブレンドされて、独特の雰囲気に仕上がっている。
特にタイトル曲のTHE NORTH STAR GRASSMAN AND THE RAVENSが絶品♪
うらぶれた波止場を想像させるSEに絡んでフェイドインしてくるフルートオルガンにサンディーの物憂げな歌声が被さる。見事な構成であり、僕は、数あるブリティッシュフォークソングの中でも屈指の名曲に推したい。

他にも
オリジナル曲のLATE NOVENBER、JOHN THE GUN
ボブディランのカバー曲DOWN IN THE FLOOD
トラッドのBLACK WATER SIDE
が、個人的な好み。

アルバム全体をサポートする楽器隊は基本的にフォザリンゲイ+リチャードトンプソンという布陣だが、特にリチャードの好サポートが素晴らしい。

このアルバム以降の作品は次第にポップスに傾倒してゆき、英国風味も少しずつ薄れる。どこかで「アメリカ」を意識していたんじゃないかとも感じる。
もしもサンディーが健在だったら、(現実には遺作となった)「ランデブー」以降は、おそらく、サンディー風R&Bやスタンダードも取り入れたのだろう。
でも僕はサンディーの英国風味たっぷりのスタイルが大好き。
ジャズやポップスを歌うサンディーも好きだが、どこかにブリティッシュフォークの香りがするサンディーに魅力を感じるのだ。

彼女の独特な歌いまわし、独特の雰囲気は明らかに英国産であり、
だからこそ、このTHE NORTH STAR GRASSMAN AND THE RAVENSは独特の輝きがある。


by まんぼー
by kokoroba_mm | 2007-01-27 21:50 | アーティスト
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