ひとつの山を、それぞれ南と北から、頂上へ登るとする。
ココさんは南から、快晴の、なだらかな山道を。
ロバさんは北から、雷雨で、険しい、岩ばかりの絶壁を。
やがてふたりは頂上へ。
ココさんはロバさんが「なんて険しい山だ!もう登るのイヤだ!」と言うのを不思議に思う。
ロバさんはココさんが「気持ちよかった♪また登りたいなぁ♪」と言うのを不思議に思う。
でも地図やお天気情報があれば、ココさんはロバさんの、ロバさんはココさんの言う事に納得できる。少なくとも「あぁ、彼はそういう道を通って頂上に来たんだね」とお互いわかるだろう。
これを、毎日の生活に置き換えて考える。
「なんで僕の考えがわからない!?」「あいつは独特の考えを持つ「変な奴」だ!」
「あいつひとり、僕らとやり方が違う(故に仲間外れにするべし!)」「このやり方が絶対なの!」
「あいつはホントにグズだよなぁ。まだあんな考えをしている。」.......etc
お互い「人生」という山を一生懸命登っているのに、南から登ろうが北から登ろうが、いつどれだけ登ろうが、山登りに変わりは無いのに、人は何故、他人をこんなに簡単に、非難したり軽蔑したり、ひどい時には殺人までしてしまうのだろう?
この続きは、読んでくれた方の自問自答という事で。
by まんぼー